某歌ロイドにはまった人がちまちま書いているようです。ブログ名で好きCPがわかる罠
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次はぽるかと言ったのはここの管理人ですハイ。
すみません今日はカイメイを送りますww
こちらの動画が殿堂入り直前だったので、思わず書いてしまいました。
殿堂入り、立ち合いたいなあ…タグが凄いことになってますww
BGMはmagnetとカイメイ版サイハテのピアノバラードver.でした。だから後ろの方僅かにそんな感じです。
プロトタイプ妄想もいつか書いてみたいです。あああこうして描きたいものばかりが溜まっていくという罠orz
そんな感じで以下妄想SSをお送りします。
おっかしいな、カイトが無駄に男前だ。後半は少しへたれに持ち直しましたが……なぜだ
プロポーズ話です。砂糖です。管理人の脳内が(いろんな意味で)meltoです。
それでもいいよ!という方は続きからどうぞ。
すみません今日はカイメイを送りますww
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BGMはmagnetとカイメイ版サイハテのピアノバラードver.でした。だから後ろの方僅かにそんな感じです。
プロトタイプ妄想もいつか書いてみたいです。あああこうして描きたいものばかりが溜まっていくという罠orz
そんな感じで以下妄想SSをお送りします。
おっかしいな、カイトが無駄に男前だ。後半は少しへたれに持ち直しましたが……なぜだ
プロポーズ話です。砂糖です。管理人の脳内が(いろんな意味で)meltoです。
それでもいいよ!という方は続きからどうぞ。
それはある昼下がりの誓い
「めーちゃん」
澄んだテノールで名前を呼ばれて、メイコは手元の本から視線を上げた。何事かと思えば、目の前には嫌に緊張した面持ちのカイトが立っている。
穏やかな昼下がり、窓からさす柔らかな日差しの中で顔を強張らせているカイトはどこか滑稽ではあったけれど、いつになく真剣な眼差しが、メイコに笑うことをさせなかった。
「どうしたの?」
ソファーに座ったまま、その顔をまっすぐ見上げてメイコは問いかける。問われたカイトは赤面し、どうにも居心地悪そうに「あー」だの「うー」だの言っている。
それでも何故か、視線を外そうとはしない。
なかなか口を開かないカイトに、そろそろメイコも痺れを切らそうかという頃、ようやくカイトが動いた。
「えーっとですね……」
カイトはまっすぐメイコを見つめたまま、ゆっくり膝を折ってメイコと目の高さを合わせる。
若干見上げてくるような瞳は、見上げた時よりずっと近くにあって、海色の虹彩が差し込んだ光を受けてキラキラと輝くのがよく見えた。メイコには無い色。素直にきれいだな、と思う一方で、こんなにも胸が高まるのはなぜだろう。
硬い表情のまま、カイトはそっとメイコの右手をとった。その動きすらガチガチに硬いのに、メイコの手には優しさばかりが伝わるようだった。
覚悟を決めるかのように、カイトは一度大きく息をつくと、
「──メイコ」
とびきり優しい柔らかな笑顔で、真摯な瞳で、メイコの名前を呼ぶ。
「僕と、結婚して下さい」
とくんと、鼓動が高鳴る。
メイコは自分の頬が赤く染まっているだろうことを自覚した。だって、こんなの、卑怯だ。
じわぁと目頭が熱くなる。左手で思わず顔を覆う。
「な…ぇ…え…?」
言葉を紡ごうと思っても、口は言うことを聞いてくれない。
ついさっきまでガチガチに緊張していたはずのカイトは、今は余裕すらうかがわせる表情で、真っ直ぐに言葉を紡いで来る。
「僕は、メイコが大好きだから、だからメイコを幸せにしたい」
言葉がこんなに心を満たすものだなんて、はじめて知った。いや、きっと彼の言葉だから、こんなにも満ち足りた気持ちになるのだ。
カイトはにっこりと笑っている。何か、何か言葉を返さなくては。
「だ……」
メイコの言葉を待つように、カイトは静かに見つめてくる。言え、言うんだ私、と自分を励ます。
「だ、だが断るっ」
「…………」
「………………」
沈黙。時計の秒針の音だけがやけに大きく響く
カイトが目の前で呆然としていたが、メイコはそれ以上に呆然としていた。
なんでこんな言葉が口を衝いて出たのかわからない。
沈黙を破ったのはカイトだった。
「めーちゃん……?」
どうして、と呟くカイトは、見開いていた目をそっと細めて、笑顔を浮かべた。取り繕っているのがわかる、悲しい笑顔。
「だ、だって、私たちVOCALOIDだよ!?アプリなんだよ?け、結婚なんて……」
違う、これが言いたいんじゃない。けれど口をつく言葉は止められなくて。
「大体、今までずっと一緒に暮らしてきたし、ここにいる限りは変わらないでしょう?」
それは、ある意味でメイコの本音だった。メイコとて、愛しい人と結ばれたいと、思ったことがないわけじゃない。純白のドレスに憧れなかったわけじゃない。
それは、いつもその夢を壊すように存在する現実だから。
「子供ができるわけじゃなし、もうとっくに家族だし」
カイトの顔をまともに見ていられない、俯かずにはいられない。
「戸籍もないのに、結婚なんてできるわけないじゃない!」
「叶いっこない夢ばっかり見てても仕方ないでしょう!?」
悲壮感の混じる声で絞り出すように叫ぶ、メイコの瞳から一筋涙が伝った。
感情の高ぶりに呼応してか溢れた涙を、メイコは慌てて拭おうとする。愛しい人の言葉を振りほどいておきながら泣くなど、情けなくて仕方ない。
けれどその手を優しく除けて、涙をすくい上げたのはカイトの手だった。
「結婚できないなんて、誰が決めたの」
いつもの優しい声と少し違う、語気の強い声に、メイコは思わず顔を上げた。いつものどこかへにゃりとするような、間の抜けた顔からは想像もできないくらいに真剣な表情に、こんな時だというのに赤面する。
強い意志を宿した瞳から、絡みつくような視線から、逃れられない。
「愛しい人と永遠の愛を誓うことの、どこがいけないの」
「ねぇ、メイコ。それとも俺と結婚するのは、嫌?」
「……そんなことはっ」
「じゃあ」
いいでしょう、とカイトが笑う。さっきの優しい笑顔と違う、強い、獣のような狡猾な笑み。
涙を拭った手はそのままメイコの手を捕らえて、指を絡ませるように握る。
「俺は、メイコを永遠に愛すると、誓うよ……」
甘い囁きと共に、カイトはそっと顔を寄せる。嗚呼、抵抗できない、とメイコは悟る。
だってそうだ、こんなにも幸せなのにどうしてこれ以上拒めるだろう。
私も、というメイコの言葉は、重なった唇の狭間に静かに溶けた。
◇ ◇ ◇
「──ねえ、そういえば何でいきなり結婚しようとか言いだしたの?」
一通り互いの唇を堪能した後、メイコはふと尋ねた。カイトは途端に微妙な表情になる。
メイコが答えを催促すると、渋々といったように口を開いた。そして小さな小さな声で言う
「──……の神様が降臨したから」
「え?」
聞こえないよ、とメイコが言うと、カイトは今度は意を決したように声を出した。
「こうして誓ったら、例えいつか離れ離れになる時が来ても、絶対にもう一度巡り合える気がしたんだ」
君がいなくなる夢をみて、とカイトは苦笑を洩らした。途端に気弱になった顔に、メイコは馬鹿ねえと呆れたように笑う。
「そんな心配しなくたって、私は居なくならないわよ」
その笑顔に、カイトは一瞬驚いたような顔をして、それからふわりと笑う。
「……うん、そうだね」
一瞬違和感を感じるその表情に、メイコが不思議に思い問いかけようとすると、その前にカイトが「あー」と間抜けな声を発する。それから右手でごそごそとポケットを探りつつ、カイトはそっとメイコの左手をとった。
何事かとメイコが見守っていれば、そっとカイトの右手が左手に重なるように近づいて。
何かが指に触れる感覚。
もったいぶるようなカイトの手が離れるまでの時間がもどかしくて、ある種の確信を持って露わになった左手に視線を落とす。
左手の薬指、煌めく、シンプルな銀色の指輪。
カイトの手がそっと誘って、そっと唇を寄せられて。目の前で繰り広げられる光景に、メイコはあっという間に耳まで真っ赤になる。カッコつけるように目を伏せて、気取ったような口づけをするカイトを、やっぱり格好いいと思ってしまう自分は、それでも幸せだと思った。
「良かった、ぴったり」
心底うれしそうなカイトに、メイコは照れ隠しに問う。
「よ、よく指輪のサイズなんてわかったわね……?」
「んー、まあいっつも握ってるからねえ」
何でもないように言うカイトに、メイコは自ら墓穴を掘ったことに気づいた。
めーちゃん真っ赤ー、とへらへら笑うカイトを緩く叩くことがせめてもの反抗だった。
「……でもこれ、いつもつけてるわけにはいかないわねえ」
「えー?」
カイトが拗ねたように唇を尖らせる。さっきまでの格好いい表情は幻だったのだろうか。
「だって、家事するときは邪魔だし、ミク達にからかわれるのも……」
カイトは困ったような笑顔でうーん、と唸って見せる。からかわれてもいいじゃんと思っているのが手に取るように分かる。
「じゃあ今度チェーンでも買ってこようか。首からかけるのに」
名案でしょ?とカイトは笑う。やっぱりからかわれるのは気にしていないようだ。それでもいいかと思う辺り、今の自分は相当幸せなのだと、メイコはそう思うことにした。
そうだね、と笑えば、カイトの笑顔はさらに鮮やかに花開く。
「あ、でも今度は一緒に行かせてね?」
「ん?それはもちろんいいけれど……何で?」
「だって、カイトの分も買わなきゃじゃない」
メイコの言葉に、カイトはとても驚いた顔をして、それから2人顔を見合わせ笑う。
『ありがとう』
それぞれの口をついた言葉は、綺麗に重なって溶け合った。
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