"> 解明Polka 取り敢えず忘れてないアピール 忍者ブログ
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某歌ロイドにはまった人がちまちま書いているようです。ブログ名で好きCPがわかる罠

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わすれてないアピールをするべく、取り敢えず前編投下。
明日楽しみでうはうはしてたら明日予定入って夜まで帰ってこれないんです……orz

前編です。短いです。駄菓子菓子ここからすべてが始まる……は……ず……
続きは何とか明日中に!無理ぽフラグが自分の中に立ちまくってるけど何とか!てかぶっちゃけ今日中だけど!
展開が読めるのは仕様です(←
王道って、よくあるけれど、だからこそはずれもないと思うんです。
もっとも、管理人程度の能力では王道展開も使いこなせませんが!\(^q^)/

頑張りたいです(願望形か)

見てくださっているかた、ぱちぱちして下さる方、いつもありがとうございます。励みになります。

というわけで続きからぽるかイメイ家族(繋げた)前編です。
一つだけ注釈を入れさせてもらうなら、山彦=やっほー=やっふー=yah(ryです(笑)
半端に切れるよ!明日明後日(←)には続くよ!



「がっくん、がっくん、折り行って相談があるんだけど……」

突然家に乗り込んできたカイトは、遠慮なく出された緑茶をすすりつつ、実に楽しそうな悪だくみするときの表情でそう言ってきた。それから何の脈絡もなく「うわぁ、このお茶美味しいねえ」と感嘆の言葉を口にした。
自身でも茶をすすって、がくぽは「気に入ったのなら持ってゆくといい」と返す。実際何件も店を回り、幾種類もの茶葉を試し選んだものだ、気に入ってもらえたのはがくぽには純粋に嬉しかった。

「うーん、でもきっとがっくんが淹れてくれるから美味しいんだよねー」

カイトはごく自然に恥ずかしくなるような言葉を発してくる。基本的にいつものんびりとした口調で(彼の家族からはへらへらした、だの能天気な、だの言われているが)話しているせいか、こういったこそばゆいセリフも、だからじわじわと効いてくる。
がくぽが咄嗟に返せないでいるうちにも、「お茶菓子も手作りだしね、がっくんだから良く合うんだよねー」などと続けてくるので、がくぽは慌てて話題を戻す。このまま放置したらエスカレートして褒め殺されそうだ。

「して、相談とは?メイコ殿のことか?」

「あは、めーちゃんは関係……なくもないかな?でも、うん、ないね。」

「……」

どっちともつかない答えにがくぽは自分が半ばあきれたような表情になったことを自覚した。無言で先を促すと、カイトは「ああ、ごめんごめん」と苦笑した。

「取り敢えず、明日、11時にさ、山彦広場の時計塔の前で待ち合わせしたいんだよねー。詳しいことは悪いけどそこで」

「ふむ……まあ、明日は仕事も予定もない故、構わぬが……」

「あ、そうなの?よかったー」

そういうカイトの表情は本当に心の底から安堵したようだった。ただ、がくぽは目の前の男が意外に鋭く、また策士でもあるらしいと先日の雨の日の一件で実感している。はっきりとしない物言いに、何をさせられるのかと不安がないわけではない。
そしてそれを読んだかのように、カイトは言葉をつないだ。

「うーんと、詳しくは言えないんだけど、とにかく変なことでもなんでもないし、安心しててね」

にっこりと言い切ったカイトは、不覚にもきょとんとしたがくぽに「がっくんその顔ちょっと間抜けだよ」と冗談めかして笑うと、ふと思い立ったようにそういえば、と口を開いた。

「がっくん、明日は何の日か知ってる?」

「明日?……」

考え込もうとするがくぽに苦笑を洩らし、カイトは「覚えてないならいいよ」と言う。その目がきらりと光ったことに、残念ながらがくぽは気付けなかった。

「それじゃ、また明日ね、がっくん」

空になった湯のみを置いて、困惑気味のがくぽを置き去りに、カイトは席を立った。

◇ ◇ ◇

「ルカ、明日は何の日だか知ってるでしょ?」

突然メイコから話を振られたルカは、きょとんとした表情になり、一瞬ののち、火を吹かんばかりに顔を深紅に染め上げた。

「め……!」

「そうそう、がくぽの誕生日なのよね」

抗議しにかかるルカを軽くあしらって、メイコは話を続ける。その手際の良さにルカは言葉を失った口をぱくぱくと開閉させているしかない。

「それで、折角だしうちに呼んで、誕生会でも開こうと思ってるのよ。うちはほら、全員分誕生日は祝うし、がくぽだって家族同然の付き合いじゃない」

「め、めー姉様……!」

「ルカも祝う気満々じゃない。あんな素敵な菫色の包み用意しちゃって。」

「だれ、があんなっ」

「で、その買い出しに行きたいのよね。もちろん付き合ってくれるでしょ?」

合間合間にルカが言葉を挟もうとするのを綺麗にかわして、メイコは満面の笑みで言った。その言葉は、本人の意思は無関係の決定事項であるのがルカにはよくわかった。
こうなってしまうとルカにはもう逆らうすべはない。

未だ真っ赤な顔のまま、ルカは渋々頷いた。

「じゃあ、明日11時、山彦広場の時計塔前ね」

「待ち合わせ、ですか?」

「そう。私、その前にちょっと用事があってね。ま、買い出しと言っても二人でだし、素敵なレストランとかも見繕ってるから、楽しみにしてなさいな」

実に楽しそうにメイコは言って、それからふと付け足した。

「そうそう、がくぽへの誕生日プレゼント、持っておいで。どうせ1番に渡すとか考えても実行しないんだろうから、私に背中押させてね?」

「な!」

悪戯っぽく笑うメイコに、ルカは驚きやら恥ずかしさやら何やら色々な感情と言葉が入り混じって、結局何も言えずただ顔を赤くするばかりだった。

◇ ◇ ◇

「ん、じゃあそっちもうまくいったのね」

「うん。まさかとは思ったけどやっぱり覚えてないとはね」

「そう言えばあの子たち、尾行する気満々らしいけど…」

「いいんじゃない?恋に恋するお年頃なんでしょって、言ったのはめーちゃんだよ?」

「そうなんだけど…いろんな意味で不安で」

「ま、きっとうまくいくよー」

「そうね。…いや、きっとじゃなくて、絶対。うまくいかせましょ」

「らじゃー」


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