某歌ロイドにはまった人がちまちま書いているようです。ブログ名で好きCPがわかる罠
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こっそりとの理由は諸事情なのでちょっと極秘でw
さてさてぽるかを短期間に連続であげたら、当然のようにカイメイが書きたくなりましたw
というわけで、カイトがほとんど出てこないカイメイをお送りします。
というか書いてたらカイメイなのか良くわからなくなってきたお!\(^q^)/
めーちゃが乙女!乙女!
いつになくgdgdのやまなしおちなしいみなしですが、それでもいいよという心が広すぎるてんしさまは続きからどうぞ!
さてさてぽるかを短期間に連続であげたら、当然のようにカイメイが書きたくなりましたw
というわけで、カイトがほとんど出てこないカイメイをお送りします。
というか書いてたらカイメイなのか良くわからなくなってきたお!\(^q^)/
めーちゃが乙女!乙女!
いつになくgdgdのやまなしおちなしいみなしですが、それでもいいよという心が広すぎるてんしさまは続きからどうぞ!
リビングの扉を開いて、メイコは目の前の光景に思わず目を見開いた。
「ん、めーちゃん、どうかした?」
メイコの驚きの元凶は、普段の公式の服とは全く違うダークグレーのスーツを着こなして濃紺のネクタイを締めようとしがなら、およそ服には似つかわしくないのほほんとした気の抜ける笑みを浮かべて訊ねてきた。
トレードマークの青いマフラーは、食卓のいつもの彼の椅子の背もたれに掛けられていた。
君の匂いを抱きしめる
着替える場所と時間は無いから、仕事の衣装で来てくれって言われたんだ。
そう言ってやっぱりふにゃりと笑ったカイトは、遅くまでかかるだろうことをメイコに告げて、周りに誰もいないのを良いことに頬に1つキスを落とした。それからあっという間に仕事の時のキリっとした表情になると行ってきますと言ってまた微笑んだけど、今度は恨めしく思うくらい格好よくて、さっきまでの表情が嘘のようだった。
そういうところが、とても卑怯だと思う。
……そして、メイコは今、カイトが出かけた後のリビングで、1人彼が置いていったマフラーと睨めっこしていた。
時刻は午後3時を回ったところ。
ミクリンレンの下3人は部屋でゲームをしているし、普段この時間には優雅にティータイムを過ごしているルカは、今日は仕事で居ない。夕飯の支度にはまだ早く、かといってお茶をする気にも他の事をする気にもなれなくて、メイコはただカイトのマフラーを見つめていた。
カイトは滅多なことではマフラーを手放さない。
酷く執着しているという訳ではないけれども、マフラーをしていて何も支障が出ないときは、例え真夏だろうとマフラーを手放さない。
お陰でマフラーはすっかり彼のアイデンティティと化していて、棒人間の絵に青いマフラーをつければ取り敢えずそれでその絵がカイトを表しているのだと認識できるほどだ。
以前一度だけ、何故マフラーを手放さないのか聞いてみたことがあった。ミクが来る前、まだ2人きりで生活していたころの事だ。熱い夏に向かう季節、マフラーを取ろうとしないカイトにメイコがそれを訊ねると、カイトはやっぱりふにゃりと笑って答えた。
『──何となく、なんだけどね。御守りみたいな気がして』
『御守り?』
『そう。とても大切な……贈りもの、だったんだ……と思う』
カイトがその言葉と共に浮かべていた笑顔は、懐かしそうで幸せそうで、その笑顔にチクリと胸が痛んだ様な気がしたのと、それ以上の不思議な温かい気持ちになったのは今でもよく覚えていた。
その後、やって来たミク達に対しては、ただ大切なものだからと答えているのをメイコは知っている。
何故メイコにだけその話をしたのかはわからないけれど、それでいいのだと何となく納得している。
ともかく、そのカイトがいつも手放さないマフラーが、それ単体でメイコの前にあるというこの状況は非常に珍しいもので、だからなのかメイコはマフラーが気になって仕方なかった。
特にすることがない時間はもったいないと思う反面、とても貴重な時間でもあると思う。その貴重な時間をマフラーによって占められているというのもなんだかおかしな話の様な気もしたが、とにかく気になって仕方ない。
マフラーをぼーっと見つめているだけでも、メイコの脳裏には色々な場面が浮かんでくる。
引きとめようとして引っ張って思わずカイトの首を絞めてしまったり。
照れた時に顔を埋めるようにするカイトの仕草。
抱きしめられた時の一面マフラーで埋まってしまう視界。
寒い日にそっと2人で巻いてみて、微笑みあった時の事。
マフラーに一緒に巻かれたときに、抱きしめられた時とはまた違うカイトの匂いに包まれたのを思い出して、メイコは急に恥ずかしくなった。
頬が火照っているのを感じる。
──どうしよう、今なら誰もいないし、こっそりつけてみようか。
カイトが居ない時にこっそりやれば多分本人にだってばれないだろう。
そうして悩んでいる内に、メイコは無意識のうちにマフラーに手を伸ばして──
「めー姉っ!喉乾いたーっ、ジュースあるー?」
「こらリンっ、勝ち逃げは卑怯だよっ」
「落ち付けってミク姉!」
勢いよくリビングに突入してきた3人に、伸ばしかけたメイコの手は反射的に引っ込められた。
そんなメイコにはかまわず3人は冷蔵庫に突撃し、オレンジジュースにするかバナナオレにするかで少しもめた後結局リンゴジュースに落ち着いた。
仲良く注ぎ合いっこをするその傍らで、メイコは胸の内で心臓が暴れまわっているような感覚を覚えつつ、それをひた隠して微笑みながら見守ることに徹していた。
こくこくと腰に手をあて勢いよくジュースを飲み干したリンが、ふとカイトの椅子に目をやると、あれ、と声を上げた。
「カイ兄、マフラー置いてっちゃったの?」
「あ、ホントだ珍しー」
とたとたと椅子に駆け寄ったリンは、メイコが越えられなかった壁をあっさり越えてマフラーを取り上げると、ついてきたレンににやりと笑いかけた。
「ねえねえ、こっそりつけてみようか」
「いいのかよ」
「いいじゃーん、ばれなければ。ね、めー姉!」
「え?ええ、いいんじゃないかしら?」
唐突に話をふられメイコは少し戸惑ったが、リンはそんなことはお構いなし、と言わんばかりだ。
「はい、じゃー決まり!」
楽しげに笑うと、リンは手にしたマフラーをレンの首に掛けた。
「って、リン!?」
戸惑うレンを宥めるリンの背後にミクがくっついた。
「私も入っていい?」
「もちだよミク姉!」
レンの首に掛けた片端を掴んだまま、リンは自分もマフラーの内側に入る様に回して背後のミクにもう片端を渡す。それを受け取ったミクは、笑顔でメイコを呼んだ。
「お姉ちゃんもほら、入ろうよ!」
「え……」
何となく読めていた展開ではあった。
けれどついさっきまで考えていた事を思うと何となく入りづらく思えて、メイコは立つことを躊躇った。
けれど妹達は気にせずに、マフラーにともに入っているレンの首を半ば締めるような形になりながらもメイコの横に来ると、見事なコンビネーションですっぽりとメイコを輪の中に入れてしまった。4人を中に入れるにはマフラーは流石にギリギリだったが、ぎゅうぎゅうとおしくらまんじゅうのようになりながらも4人は中に収まった。
「全く、仕方ないわねぇ」
苦笑気味にメイコが言うと、ミクとリンが照れたようにえへへと笑った。
「いや褒められてねえし」
呆れたように突っ込むレンも、振り返って顔を見ればしっかり笑っていた。
………。
「……で、どうすんの?」
暫くそのままじっと過ごしてから、レンが唐突に口を開いた。唇に指をあて、リンが考えるポーズをとる。
「……よし、じゃあゲーム再開するっ」
言うが早いが、リンはするりとマフラーの輪の中から抜け出すと一目散にリビングを出て行く。
「あっ、まってよリン!」
ミクが出て行くと、丁度マフラーが引っ掛かってレンの首が締まる。
「ぐぅっ……」
「大丈夫?」
メイコが訊ねるとマフラーを振りほどいたレンは立ち上がり目に闘志を宿していた。
「大丈夫!くっそ、リンもミク姉も……見てろよゲームじゃ負けっぱってわけじゃねえんだから」
そう言うとレンもリビングを出て行った。3人が出て行くとリビングはとても静かになって、上の部屋から時折歓声や悲鳴が漏れ聞こえてくるくらいだ。
まるで台風のような3人にメイコは思わず笑いを洩らした。
そしてふと自分のもとに残されたマフラーに目を落とす。
4人をまとめて巻き込んだそれは、それでもやっぱりカイトの匂いがして、それがとても心地よく感じられて、改めて惚れすぎている自分を認識する。
──なんだかんだ、私もカイトの事が大好きなのよね
きゅっとマフラーを抱きしめて、安心する匂いに包まれながら、メイコは静かな午後のひと時を過ごした。
◇ ◇ ◇
以下蛇足↓
この後夕食など済ませてミク達が眠った後、1人ぼうっとカイトの帰りを待つメイコさんは、なんだかお酒を飲む気にもなれません。
そうしている内にまた眼に入るのがカイトのマフラー。
何となく寂しさに負けて、メイコさんはこんどはあっさりマフラーを手にとって巻いてみます。
そうこうしている内に温かいし安心するしでメイコさんは睡魔に負け眠ってしまいます。
そこに帰ってくるカイト。
メイコさんが自分のマフラーをして安心しきった寝顔を見せていることに悶えるのでした。
結局マフラーはそのままにメイコさんを寝室まで運びます。
で、朝起きたメイコさんは自分がマフラーをしたままなことに気付いて、しかもきちんと寝室に居るということはカイトに運んでもらったからなのだと悟って、真っ赤になるのでした。
……以上、妄想乙。↓
ちなみにカイトのマフラーはプロトタイプの時メイコ発売の際に、また会えるようにとメイコから渡されたものだといいな!という設定。(願望系)
はい、ここまで↑。お粗末さまでした。
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